お外で生きる猫の病気~横隔膜ヘルニア※内臓の写真がありますので苦手な方は読まないでください。

TNR活動

猫の相談はいつも唐突です。そして繁殖のシーズンのご相談はいつも緊急対応です。

だって、メス猫みんな、お腹にあかにゃんがいるんですもの。どうしたって、焦ります。

 

しかし、私たちボランティアが勝手に急いでも、猫たちにとって良いことは起こりません。それを肝に銘じて現場にたちます。なぜならば、TNRはリリースした後の猫たちの生活まで考えて行う必要があるからです。なので、私はTNRを行う時には必ず、その猫をお世話している方との語り合いがもっとも大切だと思っています。

保護団体ではありませんし、現実的ではないので、TNRを行いながら、全ての猫を保護することはしません。だけど、TNRだけをすればいいとは全く思いません。繁殖している場所は、必ず原因があり、なんでこんな困ったことが起こっているのか?なるべくたくさんのお話をして知ってもらい、正しくお世話をしていただくようにお願いします。近所の方にも可能な限りの説明を行います。

 

緊急で捕獲したこの子。

良く生きていたね。妙に痩せていて、浅い呼吸を繰り返して、なんだかとても覇気がない子。捕獲して近くて見なきゃわからないくらいの病状が、横隔膜ヘルニアという病気です。

原因は特定が難しいです。先生曰く、先天的な場合もあるし、交通事故などの後天的な要因もあるそうです。

この微妙な症状に気が付かず開腹しようものなら、一気に命の危険が及びます。

手術の際に先生が気づいてくださり、分院手術ではなく本院へ入院治療へと入りました。

破れた横隔膜の筋肉の穴から肺の方にほとんどの臓器が入り込んでしまっていました。腸などが圧迫されるので食が細くなり食べても吐き戻してしまいます。

こんな状態でも、この子は妊娠していました。とても大きな子に育ってはいましたが、おそらくこのまま放置し出産すれば、母子ともに命を落としていたでしょう。

命の選択はいつも胸が苦しくなります。

 

 

こんな難しい病気のある猫の責任なんか、とれないですか?野良猫だから?

「人間が責任もって猫の世話をすること!」

木更津ねこの会のもっとも強い願いです。えさをやる方には特にお願いしたいです。避妊去勢手術をおこなうことは最低限の処置です。そしてその子が生きていくためにお力をお貸しください。

 

猫たちが生きている環境、命を全うするまでのQOL、猫たちの生きる権利についてもっとひろくあたりまえの世の中になってほしいと願ってやみません。

野良猫ゼロを目標にTNR活動を推進していますが、それまでの長い道のりの中で、外で生きざるを得ない猫たちのこともどうしたらもっとこの子たちの為にいいかな?といつも悩みます。

 

この子は、力及ばず保護しませんでした。2か月後、ようやく会えた彼女の姿…

 

ちょっとふっくらして、生きてたよ~(;O;)本当によかった…。

どうかこの子の人生が苦しみが少なくて済むようにと祈ります。

 

ご近所の方は、最初ただ猫が増える事だけが困るというお話でしたが、手術をさせていただき、このような猫たちがいて治療を行ったことなどをご報告しました。

手術後も、関心を持って見守ってくださるようになりました。

特別猫が好きでなくてもいいのです。この子たちの人生が静かに全うされるよう、ご協力をお願いしました。

地域の皆様ほんとうにありがとうございます。

 

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