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木更津市Y地区市役所管理エリアの実施完了報告です。
2019年7月から取り組んできたこの現場ですが2020/1月、管理猫全頭完了しましたのでご報告させていただきます。実施完了できましたのも、毎日欠かさず給餌行ってくださってる地元有志のボランティアさん、ご支援くださる皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
以下簡単ではございますが概要をご報告いたします。
現場になぜ猫が繁殖していたのかは原因はわかりません。半年かけてここの現場に張り付いていた結果推測される要因は…
1.捨て猫
夜間人目がない場であり、捨てやすい。明かりもない。私たちだけで5匹から6匹、捨て猫疑いの猫を確認しています。
2.近隣の庭猫・外猫
不妊手術を実施しないで庭で面倒を見ている懐こい猫が、近隣の方からの情報で流れてきていることが確認されています。とくに発情の時期に流れてくることが多かったです。
3.餌やりのみで手術をしない
ここの現場はもともと猫が餌をもらっていました。そういった餌やりさんにも、手術の必要性をお話ししながらTNRを実施しました。一部の方は、餌やりのシフトを組んで、給餌ボランティアにご協力くださいました。
2019年の春には、堕胎した猫も含めて25匹の子猫が確認されました。元いた猫を、たったワンシーズン放置するだけで爆発的に増えます。そのことをもといたえさやりさんたちはあまり危機感をもっていないようでした。
4.交通事故で亡くなる猫が多く、表面上増えていない
餌やりする方もいますし、行政もここに猫が多くトラブルが起きていることは把握していました。対策が打たれなかった要因は、ここの猫の平均寿命が2歳から3歳程度と寿命が短く、繁殖が過小評価されていたのではと感じています。
発情し他の地域に移動する弱った猫も多く、またきちんと餌やりが管理されていなかったため、不健康な状態の猫が放置されていた可能性もあります。弱った猫を放置するのも動物愛護管理上問題があると考えます。
TNRに入り改善した点。
管理するすべての猫に手術を実施し、リストアップし行政に報告しています。
餌やり場、時間、ベスト着用など近隣住民や管理事務所に許可をいただき、必ず片づけを行って餌やりを行っています。理解のある支援者様からご支援物資をいただくことも多く、ボランティアさんの餌代の負担軽減にもつながっています。
市役所へ捨て猫対策を求めた結果、現場に「捨て猫禁止、刑罰の対象となること」を記載した看板や掲示物を置いていただくことが出来ました。
飼い主のいないねこ専門の獣医師に相談できたことで、管理する猫の中には治療を受けることが出来た猫もいます。またそのノウハウも餌やりさんに伝えることが出来ました。
公共施設で増えている猫には必ず人間側に問いかけなくてはならない問題がたくさんあると思います。今回多くの問題にぶち当たり、ひとつひとつ解決しました。適切に対処することで、地域住民の理解を得ながら、猫の問題の対策が打てます。
ご支援くださった皆様、TNRの際には近隣市から応援に駆け付けてくださったボランティアの皆様、見守って下さった市役所・事務所の皆様、誠にありがとうございました。
以上で報告とさせていただきます。
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